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「福のラジオ」から紐解く 福山雅治さんの魅力

福山雅治さんについて書きたいと思います。

音楽アーチストとしても俳優としても、非凡な活躍をされている福山さんですが、TOKYO FM「福のラジオ」から伝わってくる福山さんのイメージは、「頂点」「完成」「勝利者」等とは対極にある、「新鮮」かつ「発展途上」のイメージなのです。

驚異のFMラジオ番組「福のラジオ」

私は、TOKYO FMから全国ネットで放送されているFMラジオ番組「福のラジオ」の熱心なファンで、毎週土曜の14時から欠かさず拝聴しているのですが、色んな意味でこの番組は凄い番組だと思います。

卓越した福山さんの話術

何が凄いかと申しますと、福山さんの話術です。面白いのです。「しゃべりの師匠は(オールナイトニッポンの笑福亭)鶴光師匠」と公言されているだけの事はあると思います。番組の構成作家であられる今浪祐介(いまなみゆうすけ)さんとの掛け合いトークは、「ガキ使」でダウンタウンさんが展開される即興漫才のような「話芸」の域に達していると思います。

流れとしては、毎度、今浪さんの不用意な発言に対して、福山さんが絶妙なつっこみを入れられる展開です。今浪さんも受け役としていい味を出されています。パワハラ感の漂う福山さんの鋭いつっこみに耐え忍ぶ今浪さんを愛おしく感じる時があります。

常識を超えた番組構成

次に凄いのは、番組の構成です。
番組中の多くの時間は、福山さん作品(音楽/ドラマ/映画等)のプロモーションに使われているのです。この種の構成は、一歩間違えると、福山さんの積極的なファンで無い方々がラジオを点けられた際に拒否反応を示されるリスクがあると思うのですが、「福山さん作品のプロモーション活動」という「舞台」を通して、福山さんと今浪さんの絶妙なトークが展開されますので、福山さんのファンで無い方々も充分に楽しめます。

結果、トークを楽しみに毎週拝聴する中で、気付いたときには福山さん作品のファンになってしまっている…という事が起こり得ます。何しろ、私自身がそうだったのです。これは、プロモーションの手法として革命的な手法では無いか? と思ったりします。

爆笑の視聴者お便りコーナー

また「ふつおた(普通のお便りの意)」「コーポの女」「主婦川柳」「恋王」他、視聴者からのメールを紹介するコーナーが設けられていますが、これらのコーナーでは、土曜のお昼のFMラジオ番組とは思えない、超爆笑な、しかもエロい内容が展開されます。そのエロい内容を男前の福山さんが、顔を見せずにサラッと言い切られるので、いやらしく感じません。

「福のラジオ」から垣間見える 福山雅治さんの『人間性』

同番組の中では、福山さんの人間性が垣間見えるトークも展開されます。

消費者目線を忘れない福山さん

印象に残っているのは、福山さんがスタッフの皆さんと昼食を摂られる時のエピソードです。
印税その他で多額の資産をお持ちのはずの福山さんですが、数種のランチメニューの中から、高いメニューを注文される事は無く、手頃な価格のメニューを選択されるそうです。この点について、今浪さんが「なぜですか?」と問われた際、福山さんは「ランチメニューは、殆どの場合、安いメニューの方がコストパフォーマンスとして高いメニューより優れているから」との事でした。要は、折角、高いお金を払って高いメニューを注文しても、それに見合う満足感が得られないとガッカリしてしまうので、それが嫌なのだそうです。

巨額の富を得ながら、我々消費者と同じ金銭感覚を維持されている事に驚きましたし、また業種は違えど同じ「表現者」と言える「料理人」に対して妥協されない姿勢は素晴らしいと思いました。

また幼少の事、ご実家は裕福で無かった事も度々公言されています。ただ今浪さんが「子供の頃、ハンバーグを食べる事も無かったんですよね」と問われると、福山さんは「そこまで貧乏じゃ無かったよ!」と憤慨され、今浪さんが恐縮される場面もありました。

ご自分を「美しい」と感じている福山さん(?)

旅先のエピソードとして、福山さんはホテルへのチェックイン後、即シャワーを浴びられる事を今浪さんが紹介されていました。「常に美しい/清潔な福山さんを維持したいからなんですよね?」と今浪さんにつっこまれると、福山さんは憤慨され「今浪さんは、旅館に行った際、先に風呂に入るのか、先に食事を摂るのか、どっちなんだ?」と問われ、今浪さんが「風呂です」と答えられると、「やっぱそうだろ! それと同じ気持ちなんだ。サッパリしてから食事を楽しみたいだけなんだ」と主張されていました。
こういう、どうでもいい事にも向きになられる福山さんは、微笑ましいです。

レジェンドへのリスペクトを忘れない福山さん

番組では、泉谷しげるさん、Charさん、鮎川誠さん等、音楽界のレジェンドへのリスペクトの気持ちを度々述べられます。その謙虚さ、更なる上を目指される貪欲さは、素晴らしいと思います。
その中のエピソードとして、山下達郎さんがご自身のFMラジオ番組「サタデーソングブック」で福山さんのカバーアルバム「魂リク」から「元気をだして」をオンエアされたときのエピソードが印象に残っています。仕事の移動中、車内での出来事だったらしいのですが、オンエアされてる事に気付いた福山さんは、スタッフさんに車を脇に停車するよう要求され、達郎さんのトーク/批評に真剣に耳を傾けられ、オンエアされた事にいたく感動されていました。「あの山下達郎さんが『すごい』ってオンエアして下さったんだよ!」と、子供のように感激されていた事を覚えています。
いつまでも新鮮さを失わない理由の1つが垣間見えた場面でした。

BL(ボーイズラブ)疑惑の福山さん(?)

昔、同番組には「主婦『雅子』」のコーナーがありました。福山さんが主婦「雅子」に扮して、視聴者からのメールに主婦目線でコメントされるコーナーで、「おねえ言葉」で話されていました。そのせいでしょうか、それ以外のコーナーでも全体的に「おねえ言葉」が多く、結婚されない事もあり、福山さんは実は男性がお好きなのでは?? という疑惑がありました。
その後、ご結婚され、一子も授けられたとの事で、この疑惑は払拭された…と思いきや、再び同番組にて、香川照之さん、斎藤工さんとのBL(ボーイズラブ)疑惑が浮上しています。
いつも興味深い話題を提供してくれる番組です。

以上、「福のラジオ」から紐解く 福山雅治さんの魅力をご紹介しました。
いつまでも発展途上、チャレンジャー、未完成である故に、最強の表現者であられる福山雅治さんを今後も応援します。