大阪 千林(せんばやし)は、大阪の代表的な下町の1つです。「秘密のケンミンSHOW」の街頭ロケに登場する「千林商店街」で有名ですが、その京阪千林駅のガード下に、超お勧めの串かつ屋さんがあります。お店の名は「真剣」です。
このページでは、美味しさと、下町の親しみ易さと、お洒落さを兼ね備えた「真剣」の魅力をご紹介します。
凝った「付出し」
毎回変わる凝った「付出し」が楽しみです。この日は「ホタテのガーリックソース和え」でした。
ホタテを丸ごと1つ使い、ソースにはホタテのみそとガーリックが使われていました。過去には、おでん(巷のおでんとは一味違う)、カナッペ(フランスパン+ツナ)、スープ(洋風、韓流)、豚の角煮などが出て来ました。
庶民価格の「串かつ」
まずはメニューを見てみましょう。これです。
メニューにもマスターの拘りが感じられます。串かつのメニューは1ページ目です。千林ならではの庶民価格に驚きます。
お肉の串かつ
「牛肉」には、平たい肉では無くブロック肉が使われています。柔らかく旨みのあるお肉です。鶏の「ねっく」「もも」もお勧めです。毎日、朝締めの鶏肉を仕入れているそうです。浅めに揚げてあり、口に運ぶ頃に絶妙の火通りになるよう配慮されています。柔らかくてとてもジューシーです。
写真は「牛肉」4本、「もも」4本だったと思います(すみません忘れました…)。この日は他に「豚へレ」も注文しました。
二度づけ歓迎のソース
「真剣」では、和の器でソースが運ばれて来ます。二度づけOK。おかわりもできます。でも素材を味を楽しむには、ソースに半分くらい浸けて、一口でパクンといくのが良いかも知れませんね。
野菜の串かつ
「さといも」と「アスパラ」を注文しました。「さといも」の串かつは珍しいと思います。小さな丸い形で揚げてあり、おいしかったです。見た目もかわいいですね(写真の上は豚ヘレだったような気が…)。
「アスパラ」は、1本丸ごとドンと出てきます。季節に関わらず、毎回大きなアスパラが出てくるように思います。これも最高です。
魚介系の串かつ
この日は奮発して「天然有頭えび」を注文しました…と言っても1本240円です。レモンをたっぷり絞って、頭からガブッといきます(写真の奥は野菜の「おくら」です)。
「貝柱の和風あんかけ」も注文しました。こちらは2本からの注文になりますが、1本120円の安さです。
貝柱を春雨のような麺で巻いて揚げてあります。これを大根おろしとあんかけのソースで頂きます。ソースには三つ葉やえのきも浮かんでいます。麺のパリパリの食感のあと、貝柱の風味が口に広がります。
サイドメニューも充実
まずお勧めしたいのが「パリパリゴボウサラダ」です。大き目に切った薄いゴボウは揚げてあります。パリパリの食感がたまりません。一人で食べると、これだけでお腹いっぱいになりそうですが、2名から注文できるコースメニューでも頂けます。
この日は「とりギョーザ」も頼みました。鶏の皮でギョーザの具を巻いてあります。
続いて「寄せ鍋」。前回来たとき店のお姉さんから「店長は毎日、手間暇かけて寄せ鍋の出汁を取ってますよ」と聞いたので、トライしてみました。濃厚なスープの旨みで白菜、ニラ、えのき等の野菜、豆腐を頂きます。勿論、豚/鶏肉も入っていますが、主役は出汁です。
最後は雑炊にしてもらいました。シャキシャキの玉葱とねぎを薬味にサラサラっといけます。
ときどき大阪のおばちゃんの話が聞けます。
私は殆ど終電後に1人で行くのですが、時々、お客さんの大阪のおばちゃんに会いました。静かな店内に何気ない大阪の下町の会話が流れます。旅先から大阪に出張で来られた方など、大阪の下町の雰囲気を楽しみたい方にはお勧めです。
マスター(無茶苦茶若く見えます)は1人で調理場を切り盛りされているので、いつも大忙しです。営業トーク無しですので自分のペースで楽しめます。
「古き和の美」で統一された内装
入口を空けると、細い石畳の通路が奥に続きます。
木目を活かした天然木のカウンターと、無造作に木の箱を組み合わせて作ったような椅子。この手作り感は意図的な設計のような気がします。椅子は2人掛が2つ。青と赤の和染めの座布団が並びます。
普段はこのカップル席を1人で占有して座りますが、この日は家族で2階のテーブル席を予約していましたので、奥の階段を上ります。
幕末の志士が降りて来そうな階段です。2階のテーブル席は3つ。1階のカウンタースペースからは想像できない空間が確保されていました。
廊下の奥で光り輝く装置は、なんと「ワインセラー」でした。マスターの拘りが感じられます。
夜中の3時まで営業してます
営業時間は夕方の17:30から夜中の3時まで(LOは2:00)です。京阪電車で帰宅されるビジネスマンには是非、帰宅前にちょいと一杯、途中下車して頂きたいですし、終電を逃してキタ/ミナミから京都方面にタクシーで帰る方(夜のお勤めの方とか)にも是非、立ち寄って頂きたい名店です。